正社員だけでなく、派遣やパートも大勢活躍している介護業界は、ある意味非正規社員の存在で成り立っていると言っても過言ではありません。しかも、非正規職員として働く人の数は年々増加傾向にあり、平成17年の調査では、全体の42%を占める結果になっていました。職場別でみると介護施設では15%で、在宅サービスでは約半数を占めています。介護職の場合、求人数が多く、資格がなくても働くことは可能なので、仕事を探している人にとっては狙い目の職種と言えます。
また、小さい子どもがいたり、家庭の事情でフルタイム勤務が難しい処世にとっても、時間の融通が効きやすい介護の仕事は仕事と家庭の両立がしやすい仕事でもあります。ただし、仕事を長く続けていくと、同じような仕事をしている正社員と給与や待遇が違うことに不満を感じる人も少なくありません。そのため、より良い職場を探して転職をする人もいれば、同じ職場で正社員として働きたいと考える人もいるようです。
そんなときにぜひおすすめしたいのが、社員登用制度というシステムです。このシステムを導入している介護施設なら、一定の条件を満たせば正社員に昇格できるチャンスを得られます。施設ごとに正社員になるための条件は異なりますが、慣れ親しんだ職場でステップアップを図れるのは魅力的です。
また、正社員の採用試験はハードルが高いものの、社員登用制度の職場の昇進試験では、普段の働きぶりも考慮してもらえるので、チャンスを掴みやすくなるのではないでしょうか。